100冊のビジネス書より
一 篇 の 詩
なぜ詩は最上の成功哲学なのか?
詩や絵を通して真美へと迫る……
8月19日 (月) / 8月26日 (月) @ 東京銀座
14時〜16時半
教養のある方なら、すぐに納得されるでしょう。ですが、正直に申しますと「詩」の価値を理解している日本人は多くありません。100 冊、1,000 冊、10,000 冊分の知識を持っていることが教養だと勘違いしている人ばかりだからです。
一般的に名前の知られている著名人、評論家、成功者など影響力のある人たちでさえ、その価値に気づいていません。それどころか、詩や文学などは役に立たず不要であるとの意見が目立ちます。
一方で、一般的に名前は知られていなくても、真の成功者、有力者、実力者とされる人たちで、詩や文学を蔑ろにしている方などおりません。それに少し歴史に詳しい方なら、賢人や偉人がおしなべて詩人であることに気づかれるでしょう。
合理性・論理性
だけでは行き詰まる
多くの人がなんとなく、このことに気づいているはずです。芸術やアートなどクリエイティブな領域に限らず、ビジネスにおいても学問においても人生においても、非論理の領域が大切であるということに。
しかしながら、論理的に話さなければ納得されず、バカにされ、科学的な話から少しでも逸脱しようものなら変わった人扱いされてしまう。しかも論理的に考えたからといって、行動できるわけでも結果が出せるわけでもない現実に晒されてしまいます。
ただし、真っ当な学者はみな、科学は正解を教えてくれるものではないと分かっています。中途半端に科学的知識やウンチクが豊富な人、またはそれをありがたがって聞いている人たちほど「科学とは何か」を考えたことすらなく、科学教の科学信者と化してしまっているのです。
情報が混沌とした
時代に
どう答えを導くか?
情報は波のように押し寄せ、その中身は目まぐるしく変わり、先行きも不透明。このような時代背景にあって、合理的・論理的な判断だけでは厳しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
もちろん、結果を出さなければならない責任ある立場の方にとって、合理性や論理性は大切です。それが不要になることはこれからもないでしょう。
しかしながら、AI やバーチャル技術の発展によって「人間とは何か」が強く問われるようになっている昨今、科学や実学が教えてくれる視点や基準だけでは答えを出すのが難しいといえるでしょう。
今後の明暗を分ける
「機微」とは?
そこで、私たちが今まさに取り戻すべきものが「機微を読み取る感性と知性」です。
感性の大切さを説く人はたくさんいらっしゃると思いますが、大事なのは機微です。「機微」の辞書的な意味は「表面からは知りにくい微妙な心の動きや物事の趣」となっています。
しかしながら、ここでいう機微を読み取る力とは、空気を読む力や忖度することではありません。人の心の動きという狭い範囲だけに対する洞察力のことでもありません。また心理学や脳科学などの科学的知見から理解できるものでもありませんし、完全に個人の主観やセンスに依拠したものでもありません。
機微とは
この世界と人間のあり方を
示してくれる微かな機しです。
すなわち、機微を読み取る感性と知性とは、この世界と人間のあり方を真に理解するための力であり、真の応用力であり、真の適応力であり、学問を超えた学問、真の哲学といえる知に他なりません。
日本人の考える力が
衰えている理由
私たちは何か課題や問題に直面したとき、その原因を分析し、仮説を立て、解決方法を求めます。つまり理性で解決しようとします。
この姿勢はとても西洋的であり、今まさに世界が行き詰まっている理由でもあります。
誰もがより新しい情報、より正しい知識、そしてより実用的な学びを求めていますが、残念ながら情報・スキル・ノウハウを学べば学ぶほど、自分で考える力は衰えていきます。なぜなら、私たちが学びとる知識や情報が役に立つのは、表に現れていない背景あってこそだからです。
本人は多様な知識や考え方を知って思考力が上がったように思い込んではいますが、実際は自分で考えているようでいて、人の考え方をつぎはぎしているに過ぎません。詩や文学に対する教養がないままでは、変化への適応力が乏しく、結果につながらないのです。
これまで学んできた
知識が
真に生きる
機微を読み取る感性と知性を研くことで、すべての知識・スキル・ノウハウが、本当の意味で活かせるようになります。なぜなら、その場の状況、雰囲気、空気感、表面に現れないもの、そして時代の流れ、それらの微妙な変化を読み取り応用できるようになるからです。
逆の言い方をするなら、変化の時代にあっても変わらないもの、本質の中の本質を見抜き、応用することができるということです。
機微を読み取ることのできない人たちとはまったく異なる視点で物事を捉え、圧倒的な視座に立つことができ、物事を大きく進めることも変革させることもこれまで以上に成し遂げられるでしょう。
これまでに学んできた知識も、点が線になり面となり、さらには球体となって自らのものとなり、意識せずとも活かせるようになるでしょう。
また、これから学ぶであろうあらゆることが、雑学としてではなく本物の知恵として身に付くでしょう。
日本語の詩が
教えてくれること……
詩は、その短い言葉で
多くのことを教えてくれます。
それまで気づけなかった世界の本質、自分自身のこと、そして真理や真美と呼ばれるような自他を超えたところにあるもの。感覚や感性の領域は個々人の主観やセンスによると思われるかもしれませんが、それは本物の感性ではありません。
詩は理性であり感情です。また、科学であり非科学、主観であり客観、論理であり情動、数学であり文学です。
言語芸術と呼ばれる詩は、西洋でも東洋でもあらゆる知の頂点にある言葉として知られています。それは、相反する概念や矛盾していると思うような物事、そして言語と非言語の境界線上にある言の葉だからです。
ビジネス上の問題も人生の問題も、白黒付けられるものなどない中で、自らが選び取るにふさわしい道を教えてくれるのもまた詩の力といえましょう。
それを可能にしてくれるのも、詩にふれることで学問として体系化される前の純粋な知を受け取ることができるからです。科学や実学など、実利重視の学びから逃れた純度の高い本当の知性に出会えるからです。
だからこそ、詩にふれることで機微を読み取る感性と知性が研かれていくのです。
祐音文学とは
SHION BUNGAKU
祐音文学は、詩を通して真の美について考え、機微を読み取る感性と知性を研いていくためのプライベートサロンです。
私たちに真美を垣間見させてくれる詩、それを特別な詩として「祐音」と名付けました。「祐」には「神のたすけ」という意味があります。そして、意味の分かる言葉と意味の分からない言葉のギリギリの境界線にあるのが、シニフィアン(音)としての言葉です。
祐音とは、音として私たちの全身を包み、論理と非論理を超えた深い気づきを与えてくれるような、いわば神の加護が織り込まれた言葉言葉に意味が生まれる直前の初源の言の葉のようなもの。
ちなみに、ここでいう神とは、自他を超えたものの存在。普通の人には捉えることのできない「なにかしら」のことです。そこには宗教的な意味づけも、善悪も、真偽もありません。そのため、そこから私たちが得られるものは、どんな実学よりも豊かで実りのあるものとなるでしょう。
畢竟、詩こそ本物の実学である。
祐音文学が大切にしている高抽象な学びを体験してもらうためのワークショップです。
本来、価値のある学びとは今の自分の理解を超えていると思えるような知に向き合うこと。具体的に何が得られるのかという問いから始まる学びは、自分の視座も世界の見方も変えてはくれません。理解できないからこそ、学ぶ意義と価値があります。
すぐに役立てようとしないことが大人の学びたる本質。祐音文学 Workshop にて、その唯一無二の知的体験をお楽しみいただければと思います。
詳細
名 称 | 祐音文学 Workshop |
---|---|
日 程 | 8 月 19 日 (月) 14:00 ~ 16:30 8 月 26 日 (月) 14:00 ~ 16:30 |
場 所 | 東京 銀座周辺 |
定 員 | 各回 30 名 |
参加費 | 3,000 円 (税込) |
後 援 | 東京官学支援機構 |
グループシェア、全体発表、講師陣の回答[/ti] [ti label="14:35" title="ワーク② 絵"]絵をテーマにして美について考える思考空間
グループシェア、全体発表、講師陣の回答[/ti] [ti label="15:05" title="祐音文学のご案内"]詩を通して真の美について考え、機微を読み取る感性を研いていくための会員制コミュニティ「祐音文学」ご入会のご案内[/ti] [ti label="15:25" title="休憩"][/ti] [ti label="15:30" title="チャットセッション"]事前に募集した質問や相談へのフィードバック[/ti] [ti label="15:55" title="特別講演"]東京官学支援機構 本部長 山本雄一郎による特別講演「12年目の告白」[/ti] [ti label="16:20" title="質疑応答"][/ti] [ti label="16:30" title="終了"][/ti] [/timeline]
詩を通した真美の探究とは?
- 参加者で行うワークの問いは事前にお伝えいたします。当日は回答をお考えいただいた上でお越しください。
- チャットセッションでの質問や相談内容は事前に募集いたします。
おすすめできる方
- 論理的な思考だけでは限界を感じている方
- 実利・実用的な学びよりも、抽象的・本質的・原理的な学びに価値を持てる方
- 頭では分かっていても、行動できないと自己嫌悪を抱えている方
- 真美の探究に興味のある方
- 詩や文学、日本語の探究に興味のある方
おすすめできない方
- 知識を得ることを目的としている方
- 効率や合理性が大好きな方
- 唯物論者の方
- 科学を盲信している方
- 自己啓発やスピリチュアル、擬似科学を盲信している方
お申し込みについて
祐音文学への参加は税込 3,000 円です。開催場所は東京都内。お申し込みいただいた方へ具体的な場所をご案内いたします。参加人数の限られた会場となっておりますので、お早めにお申し込みください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
詩や絵を通じて真美へと迫る…
8月19日 (月) / 8月26日 (月) @ 東京銀座
14時〜16時半
主宰者・登壇者
西尾 祐里
祐音文学 主宰
東京官学支援機構 理事
東京美学倶楽部 上席研究員 兼 広報室主任
比丘尼会 会員
情報番組の MC やレポーター、ラジオパーソナリティーとして 10 年間芸能界活動。数多くの著名人や政治家、経営者との対談、インタビューを行ってきた経験を活かし、2015 年よりブランディングコーチングを展開。2018 年から、法人向けビジネスコーチング開始。現代哲学を土台としたリーダーシップ開発に従事。2023 年、東京官学支援機構の理事に就任。以降、哲学、美学、文学にフォーカスした人文知の普及・推進活動に取り組んでいる。
情報番組の MC やレポーター、ラジオパーソナリティーとして 10 年間芸能界活動。数多くの著名人や政治家、経営者との対談、インタビューを行ってきた経験を活かし、2015 年よりブランディングコーチングを展開。2018 年から、法人向けビジネスコーチング開始。現代哲学を土台としたリーダーシップ開発に従事。2023 年、東京官学支援機構の理事に就任。以降、哲学、美学、文学にフォーカスした人文知の普及・推進活動に取り組んでいる。
ハタ
東京官学支援機構 専務理事
東京美学倶楽部 上席研究員 兼 広報室室長
2018 年より、哲学をビジネスに活かすとの観点から経営者や起業家向けの哲学・教養・リベラルアーツの講座を開始。その後、2019 年に東京官学支援機構の前身となる三思会設立メンバーの一人として、日本の人文知の保守と普及に携わる。2024 年に東京美学倶楽部 広報室を設立。
本部長
東京官学支援機構 本部長
東京美学倶楽部 主宰
比丘尼会 主宰
禅文化研究所 特別会員
六禅会 会長
三田文学会 会員
日本の人文知を守るという大義の下、学術領域への寄付を中心とした支援活動を 2019 年 1 月より開始。人文知データベースの構築、東京美学倶楽部を通した人文知の普及などを推進する。現在は日本の人文知の象徴である皇室支援の一貫として、尼門跡研究への貢献活動なども行う。
よくあるご質問
詩や絵を通じて真美へと迫る…
8月19日 (月) / 8月26日 (月) @ 東京銀座
14時〜16時半