私たちについて
哲学の戯れ、
あるいは
形而上の彩音
東京美学倶楽部は美学や哲学、文学に代表される人文知の普及を推進するサロンです。人文知は世界や人間の本質を探究するすべての学問の上位にある知。古来からわたしたちの価値観や民族性、美意識などを支えてきた知でもあります。わたしたちひとりひとりの人生を豊かにし、ビジネス観点からも身につける価値は極めて高いものです。
東京美学倶楽部は「国とともに人文知を守る」という理念を掲げて活動している東京官学支援機構のプロジェクトのひとつとして 2023 年(令和 5 年)1 月より活動を開始しています。
日本にとって必要な
人文知
文系と括られる哲学、美学、文学などの人文知の領域は、その研究が社会にとってどう役に立つのかが分かりにくいため、民間企業の営利活動を頼りにした支援は望めません。そのため本来ならば国が保護・支援しなければならない学問領域です。
しかしながら、国も役に立つ研究を推進しているため、人文知の領域においてさえ実利・実用を基準とした支援が行われており、人文 ”科学” のような本来のあり方ではない括りとなっています。
このような現状に問題意識を持ち、民間から国に働きかけつつ、国とともに人文知を守っていくべく有志が集まり 2019 年(平成 31 年)より活動が開始されました。
人文知とは、学問として体系化される前の知、真の意味での形而上の知。科学の文脈から逃れた純度の高い本当の知性とでも言うべき俗世から逃れた桃源郷の知。
科学や実学の観点からだけでは捉えることのできない世界や人間のあり方を、真の意味で知るためには人文知が必要であり、人文知を蔑ろにすることは国家の衰退にもつながります。
私たち東京官学支援機構は「国とともに人文知を守る」という大義に傅き、日本独自の美を考え、日本語を大切にし、日本人が守り続けてきた人文知を後世にも受け継いでいくための礎のひとかけらとなれれば幸いです。